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香港インフルエンザ

1968年の香港インフルエンザは、アジアインフルエンザよりは軽症のインフルエンザだったと考えられています。初期の伝播はアジアインフルエンザに類似していましたが、世界のどこでもその症状は軽く、致死率は低いものでした。ほとんどの国では、これまでのパンデミックにみられたような爆発的なアウトブレイクは一切なく、流行の伝播速度は緩やかで、学校での欠席や死亡率に対する影響はほとんど少ないか、または全くありませんでした。そして、医療サービスへの負荷もほとんどみられないままに、インフルエンザに起因する死亡は実際前年の季節性インフルエンザよりも少数でした。この原因については、直前のパンデミックがH2N2亜型であり、香港フルのH3N2型とN2型を共有していたため、このウイルスに対する免疫が防御的に働いたとの説が多くあります。また、H2N2型に対するワクチンによって、H3N2感染を54%減少させたという報告もあるほどです。また、1889年に発生したH3N8亜型によるパンデミックにより、これに対する免疫をもっていた高齢者は守られたという報告も出ています。

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